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・アクセルを一定に保つメリット
前回の記事(慣性の法則を理解する)で、自動車の持っている慣性の力をうまく利用するために、アクセルを極力一定に保ち、穏やかにコントロールすることの大切さについてお話させていただきました。
今回は、燃料消費の面から見て、アクセルを一定に保ち、穏やかにコントロールすることのメリットをお話させていただきます。
ガソリンエンジンは、ガソリンと空気の混ざった混合気をシリンダー内で燃やしています。
このガソリンと空気の比率を理論空燃比といい、通常14.7(燃料1に対して、空気が14.7)になるように制御されています。
ところが、アクセル一定でエンジンにかかる負荷が軽い状態になると、燃費を良くする為にコンピュータが理論空燃比よりも空気の量を増やすように制御を始めます。
つまり、燃料1に対して空気の量を14.7以上に制御し、燃料の消費を抑えるわけです。
アクセルを一定に保つ時間が長いと、この恩恵を長く受けることができます。
逆に、急激にアクセルを踏み込んだりしてしまうと、今度は燃料の量を増やすように制御を始めます。
つまり、燃料1に対して、空気の量が14.7以下に制御されるわけです。
この場合、強力なエンジンパワーは得られますが、燃費が悪化してしまうのは言うまでもありませんよね。
このように、アクセルの踏み方ひとつで空燃比は変わります。
加速する場合でも、アクセルを穏やかにコントロールすれば、理論空燃比よりも燃料が濃くなることはありません。
このことからも、アクセルを極力一定に保ち、穏やかにコントロールすることの大切さが分かりますね。
エコドライブをする上での参考にしていただければ幸いです。
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